| !!! ウリネタ。暗いです。苦手な方はお気をつけください !!! 専用の携帯電話がピリピリと甲高い音を立てて、ポケットの中で震えていた。 (…おいおい、こんな真っ昼間からお呼びかよ。今日は顔を出さないって言ってあったんじゃなかったっけ?) 春妃は公園の芝生に寝転んだまま制服のポケットから電話を引っ張り出すと、薄く片目を開けて通話スイッチをオンにした。 「もしも〜。…あ、ども犀さん」 予想違わず電話の内容はブラインドデートのお誘いだ。少し遅れて、犀の聞き取りにくい掠れ声が受話器の向こうから流れて来た。 『付き合って欲しい客がいる。特別な客でな。春妃に会わせたい』 犀は普段から賑やかな方ではないが、仕事の連絡の電話では更に無愛想に拍車が掛かる。挨拶も無ければ愛想も無い声音で必要なことを告げると、犀との会話はいつもそこで終わる。 「今日俺そっち行かないって言ってなかった?」 『電話に出るということは暇なんだろ? だったら暇潰しに、その時間を客に少し分けてやって欲しいんだけどな』 暇潰し。 犀の言うとおりそれ以外の何物でもないのだが、考えたことを見透かされたような気分にさせられるのは、正直あまり気持ちの良いものではない。 「今日は忙しいから顔を出さないんだとか思わないワケ? 言ってくるのが遅いんだよ…」 『図星を指されたのが気に食わないのか? まぁいい。気分が乗らないなら他へ回す』 こちらも同じくお見通しという訳だ。今日は春妃の負ける日らしい、何を言っても一本取られて返ってくる。犀に見られないのをいいことに春妃は顔を顰めて電話を睨みながら、アニメーションがゆらゆら動く液晶画面に向けてベェと舌を出してみた。すると少しだけ気分が晴れた。 「オッケ、いいっすよ。場所は? …またいつもいつもマニアックなァね。それって俺はともかく向こうはちゃんと把握してるの? こないだみたく危うく待ちぼうけなんてのはヤだからね…」 自分の言った台詞に軽く吹き出して電話を目の前に掲げると、春妃は人差し指で丁寧にボタンを押して会話を終えた。 春妃は私立高校に通う17歳、高校二年生。ごく普通の一般サラリーマン家庭でごく普通に生活する、取り立ててどうということも無い一学生だ。 学校の成績は上の中、週に3回学校が終わると直接塾に行って3時間ばかり勉強したあと帰宅して、母親の作る夕食を食べてたまに友達と電話して眠くなったら寝る。高校に入学してからずっと、大抵このスケジュールで毎日を過ごしている。まさしく『判で押したような』ルーティンワークだ。 いつものコインロッカーに制服を放り込んで駅前に出た。今日はちょっと験が悪い。この間のデートの後、替えのTシャツを入れておくのを忘れてしまった。今日はジーンズの上に制服の白シャツを着ておくしかない。 (脱ぐっきゃないかよ、まいったね。今日はそんな気分じゃないんだけど) 春妃は心の中で派手に溜め息を吐く。でも着たまましてシャツがしわくちゃになるのは困るしなぁ…。 学校の推薦ではなく自分で見つけてきた塾は本当は週二回、その浮いた1日とその他週の内で言い訳の立つ1日か2日を、春妃は親に内緒でバイトに当てている。 バイトと言っても切実に金に困っている訳ではないから、その呼び名は悪ふざけとか暇潰しとかいう方がより正確だ。 ブラインドデート。同業の少年達の間で面白がって呼ぶ、自分達の所業。その斡旋元である犀はこの呼称を酷く嫌っていて、本名も明かさないまま顔見知りになった何人かで犀の店に集まってそんな話題で盛り上がっていると、彼は必ず嫌味を言って来た。 『カワイイ名前付けて喜んでんじゃねェよ。オマエらのやってることはウリ、援交、売春行為っつんだよ。よく覚えとけ』 どこからか自然に集められた少年達は16〜20歳前後の若いというより世間では立派に子供扱いされる年齢で、そんな彼らに金銭絡みでデートの相手を紹介する犀は誰が見ても一番の極悪人だ。犯罪者だ。だが春妃はそんなことは棚に上げて堂々と自分達を説教する犀という男を結構気に入っている。どこかしら世間一般とズレてはいるが、悪い男じゃないと思う。 その犀から『特別だから』と言われた今日の客はどんな奴なんだろうと、春妃は会う前からその男に興味を持った。久々に楽しめるかも知れない。 犀が待ち合わせ場所に指定した駅前の大型スクリーンのとある文字の前に立って、春妃はぼんやりと辺りを見回した。 犀が決める待ち合わせの目印はいつも変わっていて、『花屋の一番奥にある花を3本買って表に立って待て』だとか、今日のように『スクリーンに定期的に映し出される文字の中の一文字が隠れるように立っていろ』だとか、とにかく訳が分からない。しかも驚いたことに、そんなおかしな指定場所であるにも関わらず、実際に行ってみればなるほどそこしか考えられない、というほどいつもその場所は分かりやすいのだった。 もしかしたら犀はクロスワードパズルでもするようなつもりで、新しくておかしな待ち合わせ場所を始終考え続けているのかも知れない。ちょうど春妃達がブラインドデートに夢中になるみたいに。そうだとしたら、どちらも不毛で、全くもってどちらも下らない。 アホくせえ…とくすりと笑った途端、聞き覚えのない男の声が耳に入って来た。 「…なぁ、もしかして君か? その、犀の紹介の……」 春妃が顔を上げると、いかにも風采の上がらなさそうなサラリーマン風の男が目の前に立っていた。声を掛けてきたということは、すなわち相手が春妃のことを気に入ったということだ。 待ち合わせ場所に現れた少年が客の好みでなければ、客は声を掛けずにそのまま立ち去って、すぐに犀に連絡を入れる決まりになっている。少年達は犀から連絡を貰って帰り、その日のデートは残念ながらおじゃん。客が声を掛ければそのままどこへ消えようと本人達の自由。少年の方も合格点をもらって悪い気はしないから、その日のデートは概ね円満に事が進むというわけだ。 買う側も買われる側も少しのスリルと駆け引きめいた期待感を味わう。これが犀が顧客たちに提案する一風変わったシステムで、春妃たちの間でブラインドデートと呼ばれる由縁だ。 適当に感じ良く見えるように、春妃は男に向けて笑顔を作った。 「そう、よろしく。…ね、俺、名乗った方が良い?」 春妃はいつも最初に必ず相手にこう訊ねることにしている。別れ際になって春妃を気に入ったからと、名前をしつこく聞かれるのにいい加減ウンザリしているからだ。 男は少し面食らった様子でしばらく黙っていたが、急にそわそわしたかと思うとやがてボソリと「いや、名前は別に知らなくても、別に、良いだろ……」と独り言のように呟いた。 (……もしかして最悪か?) 春妃の頭に嫌な予感が過ぎる。 (引っ込み思案? 内気? ……オヤジで内気? 悪い冗談だ。犀の奴、俺にこんなやばそうな奴押し付けやがって!) 予定のない春妃を臨時で駆り出した時点で、何かあると疑ってかかるべきだったのだ。 けれど今さらブツブツ言ったところで何も始まらないし、同じくいつまで経っても何も終わらない。春妃はすんでのところでため息を飲み込むと、自分に出せる中で一番可愛げのある声音を使ってにこやかに男に話し掛けた。 「そう、じゃそゆことで。俺のことは君でもオマエでも適当に呼んで。何て呼んでも返事してやるから。アンタのことも適当に呼ぶわ」 言ってから少し考えて付け足す。 「どっちにしろ呼ぶのに困るほど長い時間じゃないしさ。ね?」 そういうコト。さっさとやってさっさと済ませましょ? ☆ ☆ ☆ 土曜日の早い午後だというのに、車の窓から見えるロビーには人が溢れているように見える。暇な人間が多いのかやることのある人間が集まっているのか、ここから眺めているだけでは春妃にはよく分からなかった。 男はタクシーをホテルの豪華な玄関に待たせたままさっさとレセプションに向かってしまい、春妃はひとりタクシーの中で運転手と気まずい時間を過ごす羽目になった。 いや、お母さんがここで友達と食事をしてて…本当にいるかどうかお父さんが確かめに… あの男と自分が親子に見えるかどうかなど、気にしている場合じゃなかった。とにかく突っ込まれない程度に辻褄が合っていればそれでいい。 やがて男がルームキーを手に戻って来た。ドアから顔を覗かせて、 「チェックイン済んだから。お母さんは先に上がって待ってるからお前が行って鍵を開けてあげて。僕は後から行くから」 などと言いながら、春妃の手に洒落たケースに入ったカードキーを握らせる。 春妃は一瞬目が点になったような気がした。…大声で笑い出さなくて本当に良かった。 男が用意した部屋は驚くほど豪華なものだった。最上階から二階下のフロアは二部屋しかないらしく、それぞれエレベーターホールを挟んで左右に離れた場所に位置している。入室の時間さえかち合わなければ、レセプションを最後に部屋に入るまで誰とも顔を合わせることなく過ごすことが出来る造りになっている。悪くてもセミスイートクラスの部屋だろう。 春妃はもちろんそんな豪華な部屋に足を踏み入れるのも初めてだったが、以前仲間内でいわゆる「美味しい」目に遭った少年の話を聞いたことがあったから、これがそうなのだろうと何となく見当はついた。 内装も上品な淡いカラーリングで纏められていて華美なところが無く、広々としている。リビングと思しき部屋を囲むように、プライベートキッチンとベランダと…寝室が見えた。 「すっげぇ〜…」 寝室のドアを開けて、春妃は思わず声を上げた。さすがにその手のホテルとは訳が違う。広さこそそこそこだが、キングサイズのベッド脇には小さなソファセットが設えてあり、そこから外の景色が眺められるようになっている。壁に埋め込まれたライトが控えめな明るさでベージュで統一されたリネン類を淡く照らし出していた。 そういえばリビングには豪華なウエルカムフルーツがこれ見よがしにテーブルの上に置いてあったが、寝室には花瓶から零れんばかりの花がベッドヘッドから枕元へ垂れ下がるようにあしらわれている。見たこともない、想像したことすらない光景に春妃は呆れるほか無かった。 「…新婚さんか?」 「いや、結婚記念日だよ」 春妃の背後から男がつまらなさそうに呟いた。 「そうでも言わなきゃ、僕がこんな部屋をリザーブするのは変だろう?」 「そうなの? …よく分かんないけど」 「似合わないと思わないか?」 そう問われて、春妃は改めて目の前の男をまじまじと観察した。 年齢は三十代半ば。身長は春妃と同じくらい、180センチに少し足りないと言ったところか。どちらかというと痩せ型で、でもガリガリと言うほどのこともない。後でこの男の体格はどうだったと訊かれたら「中肉中背、背は高い方」としか言い表しようがないだろう。顔にもこれと言って憶えていられそうな特徴は無い。平凡で、何処にでもいるタイプの人間だ。と言ってもどこにもいないと思えるほど個性的な人物を探す方が難しいから、かえってこういう男の方が普通であるような気もする。…確実に気の毒なくらい普通の男だ。 「似合わないかどうかは知らないけどさ。とりあえず俺がちょっと落ち着かないかも。こんな高そうな部屋でエッチしたことないもん」 ニコッと笑って肩を竦めると、素直な感想と共に春妃はリビング中を歩き回ってひとしきり点検してから、キッチンに入って手早く飲み物を用意し始めた。 「酒飲むの? それとも…」 ジュースでも飲む? 果汁100%の? 冷蔵庫には見慣れないラベルの貼られたビールと、クリームイエローの液体が華奢な細工のガラス瓶に詰められている飲み物がそれぞれ数本ずつ、上品にドアの裏側のポケットに収まっている。たぶんグレープフルーツジュース…とかいうシロモノだ。シャンパンやワインが欲しければ、人を呼びつけて部屋まで運ばせるのだろう。 春妃にはどちらかというと人工甘味料の入った安っぽい炭酸飲料の方が嬉しかったが、当然そんな下世話なものはここには一本も置かれていない。春妃はため息を吐いて華奢な方のガラス瓶を掴むと、グラスを二つカウンターに並べてジュースを均等に注ぎ入れた。ハイ、と口の中で呟いてグラスを男に向けて差し出してやる。 今度は男の方が笑顔を見せた。 「僕には君の方がずいぶん堂々としているように見えるよ。こういう場所に僕より余程慣れていそうだ」 「それってプロっぽいってコト?」 「そう言うことなんだろうか。まぁプロには違いない…」 男が何か思いついたような顔をした。 「君は…いくつだ?」 「聞かない方が良いと思うけど」 一応釘を刺すのは親切心という奴だ。もっともこれから始まる濃密な数時間が、事情を知らない第三者の耳に入るような懸念はまず無いのだが。 「高校生って聞いた」 「なんだ、知ってるんじゃん。っていうか、犀さんとこは若専だからね。みんなそのつもりでいるんじゃないの? なんでもいいけどさ」 「平気なんだな」 「何が?」 「こういうこと、」 男はそこで言葉を切ると、わずかに声を低めた。 「知らない男に…体を売ること」 「俺、帰るわ」 早口でそれだけ言い放つと、春妃はいきなりグラスをカウンターに放り出した。ソファの後ろに立て掛けてあったバッグを掴むと、男を振り返ることもなく出口へと向かう。 「あぁ金は要らないから。犀さんにキャンセル料だけ払っといてよ。じゃ」 背中越しでも笑顔が見て取れそうな明るい口調は、さっきまでとは温度がまるで違う。春妃は完全に頭に来ていた。 何でこんな下らないことを言いたがる男と寝なきゃならないんだ? 怒りよりも馬鹿馬鹿しさが先に立つ。こんな不愉快な気分を味わうためにここにいるわけじゃないだろ? 気持ち良いことをするためにここにいるんだ。それ以外の意味なんて―――考えたことも無い。考えたことも。 「―――って、くれ! 待って。悪かった、謝るよ」 「触んなよ」 慌てて追い掛けてきた男の手を邪険に振り払う。もうどこにも触れられたくない。誰にも、どこであってもだ。春妃は肩越しに男を睨みつけた。 「別に謝らなくて良いから。俺が嫌になっただけ。嫌な相手とは寝ないことにしてるんだ。絶対良くないから」 「悪かった。帰らないでくれ。緊張していて、何を話したらいいか分からないんだ」 どう見ても男は本気で謝っているようだった。焦りのあまり体裁を気にする余裕もないらしく、自分よりかなり年下であるはずの春妃相手に、まるで請うような表情を見せる。少し黙ったあと、男は言い訳のように付け足した。 「その…慣れていなくて」 春妃は珍しいものでも見るような気分で男の顔を見返した。 こんな顔を無防備に他人に見せるなんていい大人のする事じゃない。今まで春妃が相手をしてきた大人たちは、一様に春妃を年端の行かない子供として扱うのを好んだ。 以前犀が言っていたことがある。彼らが春妃たちのような少年を好んで買うのは、ひとつにはそういう楽しみがあるからだと。 『君はまだ若いから』 『この年になると色々とね、難しい事があるんだよ』 さも自分達が物のわかった『大人』であるかのように。 ―――あんたたちの言うことは確かに正しくて、どこか間違ってる。 その度に心の中で繰り返してきた。懸命に何かに打ち込んでもぼんやり座って過ごしても、皆同じように年を取って老いていく。時間は誰にもおそろしく公平で、春妃よりはるかに年嵩の男たちだって、春妃と同じ年齢を生きていた時代があるはずだ。 その時あんたたちは、自分はまだ若いから楽なのだと思ったことがあったか? 年齢が若いからというだけで、難しいことが今より少なかったか? 嗄れたアタマを絞ってひとつくらい思い出してみな。 思い通りに行かないことは、いつだって両手に余るほどあっただろう? 「すまない。嫌なことを言うつもりじゃなかったんだ」 「呆れた…」 この場合、笑ってやった方が良いんだろうか? それとも… 軽く肩を落として、春妃は男の正面に向き直った。腕を伸ばして男の右腕を軽く握る。 「キス」 見上げると男は戸惑った表情で春妃を見つめ返していた。 「キスしようぜ。上手かったら全部チャラ。ほら、早く」 「あの…」 「早くしろって。…笑い出しちゃうだろ?」 言ったときには、春妃はすでに堪えきれずに吹き出していた。なぜ犀がこの男のことを「特別」だと言ったのかが良く分かったからだ。犀がわざわざ予定外の春妃を呼び出したわけも自ずと知れた。 春妃がこのバイトを続けている理由を犀は薄々知っている。春妃ならばこういう扱いにくい客にも付き合ってやれると踏んだのだろう。犀という男は本当に、感心するほど計算高くて察しが良い。他の同業だったら今ごろエレベーターが一階に着いている。 男が恐る恐る顔を近づけてくるのを、待ちきれずに自分から唇を差し出す。これはゲーム、単なるお遊び。痴話喧嘩の真似事だと思えば、こういうのも満更悪くはない。 キスは短時間で終わった。唇が触れたのかどうかも分からないくらいだ。男は本当にこういう事には慣れていないらしかった。キスのテクニックも春妃の方が数段上だ。 「なーんかユルいんだよなぁ。もっと気合い入れてよ、気分出ないじゃん」 「そんなこと言われても」 「キスってのはこうするもんだろ?」 男の頭を両手で抱えるようにして顔を傾ける。瞼を閉じる瞬間まで目を逸らさない。その瞬間の相手の顔を見るのが好きだから。 もう一度唇が重なり合った。探るようにゆっくりとその感触を確かめる。息が苦しくなると唇を離して、呼吸を整えてまた重ねる。キスは他人同士の間に当たり前に存在する距離感を忘れさせるための、最も簡単で確実な方法だ。そしてこのデートが単なる身体の売り買いとは少し違うことをお互いが確認するのにも都合が良い。 溶けていくイメージを思い浮かべる。自分が。相手が。触れた部分から混じり合う。溶けて流れる。流れ着く先は熱を持った春妃の内側と男の欲望だ。 「恋人みたいだろ? それが理由」 「…何の?」 「あんたと寝る理由だよ。退屈だから恋人ごっこして暇を潰すワケ。金はついでなの。犀さんはそれが商売だから金を取る。金を払ったら客は安心して俺を好きに出来るだろ? そして俺は暇を潰せる。金は免罪符なんだよ、単なる」 「暇潰し…?」 「そういうことにしておきなって。いくら考えてもあんたには絶対、俺の心の中は解らないんだからさ」 そう、誰にも解らない。春妃の心の中は、…誰にも。自分にだって解っていないものが他人に解るわけがないだろ? 男が諦めたように深々と息を吐き出すのが可笑しくて、春妃は唇が歪んでいくのを誤魔化すために、もう一度男の唇を深く求めた。 |