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◎ あとがきにかえて ◎

 『一生悔いの残る恋』
 これがこの話を書き始める時、一番最初に決めたテーマ。懸命にお互いを思いながら何をどうしても上手く行かない、もどかしくて不自由な恋の始まりから終わりまでを真正面から書いてみたくなって。
 思いがけなく長く長く続いてしまった「夏の温度」、最後まで読んで下さって本当にアリガトウございました。
 書き始めた当初は4話くらいでサラリと終わらすつもりが、主人公達のあまりのまっすぐさ(…いや、歪みまくっておりましたが)に突き動かされるように後から後から話が膨れ上がり、気がついたら長い長い最終話と短く分けたエピローグを含め全12話という、アタシがこれまで書いた長編の新記録を達成してしまいました。分量的にも現時点で最長。しんどかった〜! というのが終わった直後の正直な感想です。
 今思えばこの複雑で重く暗〜い内容を、どうやったら4話で終わらせられると思っていたのか、己の思考回路が我ながらちょっぴり謎だったりも…。
 意図していることが最初と最後で明らかに違うとか、同じ表現を何度も何度も繰り返すとか単純に状況を勘違いしたまま書いた(さすがにそれは直しましたがね…)とか、反省点も改善の余地のあるところもこれまた山ほど。力不足をまざまざと見せつけられて、唸りながらのたうち回っております。
 最大の敵は誤字脱字重複入力!! お願い、だれか校正してー。(号泣)

 あとがきを先に読まれる方のために(いや、そんな人はいないか…)ネタバレは極力控えようと思いつつ、ひとつだけ。
 読んで下さったあなたは由貴の、そして夏彦の選択をどう思われたでしょう? 不甲斐ない、あと一歩踏み出せば未来は変わっていたかも知れないのに、でしょうか。それとも、ああ、自分にもこういう経験あったよ…など?
 アタシ自身、夏は由貴が迎えに来るのを待っていたんじゃないかな…と思わないでもないので、そこはちょっぴり残念かも。(って、書いた本人がそんなコトを言ってドウする?)
 兎にも角にもこんな拙い文章にお付き合いいただいて、本当にアリガトウございました。(あ、なんかサイト閉鎖のご挨拶みたい_笑。ラヴソニはまだまだ続きますから、ご心配なくv)

 彼らはこれからどんなふうに日々を過ごしていくんでしょうね…。
 人はその時点に立ち戻ってやり直さなくても大丈夫、その次の一歩から違う道を行けばいいと、アタシは思っています。そして本当の意味では誰も何もリセットなんか出来ない。いつもいつも、ここから先が本番、なのです。

2002-8-1 桐原 カイ拝 







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